台風一過の秋晴れの日曜日

恩納村のとある部落の祝賀会にお招きされました。

公民館で行うお祝いにお呼ばれするのは初めてなので、

何から何まで新鮮です。

恩納岳の麓にある部落では、

老人達がテーブルについて談笑し、どの御顔も柔和で

とてもいい皺が刻みこまれています。

公民館周りの駐車場整備や進行は青年会の子たちが忙しく動き

配膳や給仕を婦人会の方達が手分けしています。

その様は傍からみていても、とても気持ち良く、

心が和む風景です。

お年寄りを村の重鎮として扱っている様子が良く分かります。

青年会のお兄さん達も、村外からのお客様に元気よく挨拶して

清々しい気持ちになります。

すべての世代が一体になって、補いあいながら村を守っているのですね。

その温かさがそのままお祝いにも表れていて、

和やかで楽しい祝賀会でした。

でも・・・大きな折詰に戸惑う私の前に

イノシシ汁が出された時には「？？？！！！」。

やっと半分食べたところへ

「美味しかったでしょう？　冷めたでしょうから温かいお代わりをお持ちします！」

「・・・・・？？？！！１」

優しすぎる村の皆さんには参りました。

日が暮れて帰り道、おなかも心も暖かい気持ちでいっぱいでした。

去った日曜日

料亭那覇で行われた成年祝い

主役はカジマヤーを迎えたおばあちゃん。

料亭は成年祝いが行われることも多いので、

着物姿の仲居さんは、袖さばきも見事にテキパキとお仕事をしています。

そんな働き者の仲居さんの中でもひときわ目をひく彼女。

動作は機敏でも、所作はとても美しい。

さらに感心したのはその気配り。

老人の成年祝いなので、その主役のおばあちゃんから

舞台が見えにくいのでは？と

車椅子の座面に座布団を２枚重ねて置いたり、

雛段中央の花を、少しずらして視線を遮らないようにしたり

いたるところに気配りをしてくれます。

テーブル狭しと並べられた器の料理も

老人に食べやすいいものと交換したり

スプーンを添えたり。

そしてその心配りはご招待客へも同じくでした。

配膳しながらちゃんと周囲の状況を見ながら

適切なサービスを行っていました。

マニュアルには書き記せない心配りは、どのように教えたらいいか？

いつも苦心しています。

相手を自分の家族のように大切に思う心があれば

さりげない心くばりが出来るはずだと思うのです。

社員研修に「仲居さん修行」というのも良いかもしれません。