生命保険というものは実際に病気になったときに一番入りたくなるものです。健康なときには保険なんてほとんど意識しませんし、できれば入りたくないものだと思います。そのため、保険に入っていないという人もいます。

しかし、健康状態が悪くなってしまったためにあわてて、「誰でも入れる医療保険」を売りにした無選択型の医療保険への加入を考える方も多いのではないでしょうか？

結論から申し上げると、これは普通の医療保険よりも保障内容は劣ります。保険会社にしてみれば、給付金を払うリスクが高くなるのでそうなるのも当然です。例えば、既に発症している病気は対応しない、加入後一定期間の入院では給付されない、保険料が高め、などです。

健康に不安があるので、無選択型に加入したという人もいるかもしれません。ちょっとまってください。無選択型の保険を選ぶ前に、まずはきちんと告知して、通常の医療保険に加入できるかどうか、審査したほうが懸命です。保険の相談会をしていると、「血圧が高くて降下剤を飲んでいる」「○○年前に入院した」とかいろいろな人がいます。むしろ何もないと言う人が少ないくらいです。実はある保険会社では現在通院中の人は一切加入できないという場合もあれば、同じ状況でも、加入はできるが一定期間（例えば5年間など）はその部位に関しては保障しない、保険料は割増ですがそれでもいいなら加入できますよ、という会社など保険会社によって、規定が違うのです。

例えば血圧が高いので薬を飲んでいるという人から保険に入りたいという相談がありました。薬によって血圧は安定しているのですが、通院しているので、通常の医療保険には入れないだろうと本人は思っていました。しかし、ある保険会社では断られましたが、別の保険会社では「薬を服用していても正常な血圧で安定していれば問題ない」ということで、加入することができたケースもあるのです。

これはほんの一例ですが、自分で「私は病気をしたから、普通の医療保険加入はムリ」と思っていても、保険会社や健康状態によっては無選択型より有利な条件の保険に入れるケースもあるのです。まずは告知をし、確認してみることをおすすめします。