医療制度改革法成立でどう変わる?(高齢者編)
14日に成立した医療制度改革。高齢者にとってはきびしい改革になりそうです。
70歳以上で現役並(夫婦世帯で年収約520万円以上、単身世帯で約380万円)の所得がある人の医療費負担は2割から3割にアップ。現役並所得には届かない70歳~74歳の一般所得の人も08年4月以降、今の1割負担から2割負担になります。
さらに現在の老人保健制度が廃止され、75歳以上の人が全員加入する後期高齢者医療制度が発足します。運営は都道府県単位で、保険料率は医療費に応じて都道府県ごとに設定します。この制度が発足すると、子どもなどに扶養されている高齢者は保険料を払う必要はありませんでしたが、全員が払うことになります。
慢性病患者向けの療養病床に入院する人は、70歳以上の方が今年の10月から、65歳~69歳の方は08年より、光熱費や水道代が全額自己負担、食費が「栄養管理費」を除いて全額自己負担になることに。
今回の改革は、事業の効率化に加え、実際にかかった医療費と保険料負担の関係をより明確化するため、地域格差をなくすため、介護保険利用者との負担を公平にするためと説明していますが、年を重ねるにつれ病気やケガもしやすくなりますから、高齢者に医療費がかかるのは当たり前のことだと思うのですが・・・。
国としてはよりいっそう国民に自助努力を・・・ということなのでしょうか?